No.0592

『飴玉ノスタルジー』

薄暗い曇天が
火山灰に煙る

遠い南の街を
思い起こさせる

小さなキャンディーポット
黄金色の包みは小みかんの飴

バックに流れる
アニー・ハズラムの歌声

感傷に浸る心
揺すって止まない

口に含んだ
黄色い飴玉

下手な想い出に
なるくらいなら

全部全部
舐めてしまえ

《Newly written》

空の欠片

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