No.0470

『彷徨えるウタ』


いくつもの夜に
打ちひしがれて

雨音に
もたれかかる

悔しさ寂しさ
ごちゃまぜの

爪を折り
血を滲ませ

きつくきつく
握り締めた拳

そんな
つまらない時間より

心引き付けて
止まないのは

君が毎晩
涙する理由

触れたくて
触れたくて

温もりさえ
奪いたくて

なにもかも
独り占めしたい

そう願っちまうのは
オレのわがまま

彷徨える
心のブルース

確かにあった
こんな夜も

越えちまえば
苦笑いの過去さ

笑い飛ばすなら
一緒にまだ見ぬ明日まで

きっとこれからも
悩んで転んで血を流す

彷徨えるウタを
二人思い出して

笑顔でウタを
二人思い出して

空の欠片

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