No.0272

『足許を濡らすもの』


夕方に近づくと
また泣き出した空

車椅子を降り
いつもより
早まった日没を

ただなんとなく
通用口で迎えた

雨滴に触れたくて
下屋の外に出た

動きづらい右足 
支える左足

その足許を
濡らすのは

今降る嵐の
雨だけだろうか

空の欠片

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