No.0591

『雨の匂いに包まれ、そして』

ひとりぼっち籠の中
歌うことを忘れた鳥

全てを捨てて
ひとりを選んだ

右半身は
閻魔様にあげたのさ

置いてけって
言われたから

遠くからまた
漂いだした

雨の匂いが
包んでくれて

そっと優しく
何かの答えの欠片を
置いて行ってくれる

過去の自由は
閻魔様にあげたのさ

置いてけって
言われたから

遠くからまた
漂いだした

雨の匂いが
包んでくれて

そっと優しく
生かされた答えの欠片を
置いて行ってくれる

《Newly written》

空の欠片

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