No.0589

『夕暮れ列車』

どこかの川原
夕焼けに染まる空

逆光の鉄橋
渡る短い編成の列車

音も風もないそれは
多分白昼夢みたいに

深淵を覗いた僕に
あの日取り憑いた

悪魔だか
神様だか

とにかくそんな類のものが
見せる幻

だってほら
こんなに心に染み入って

涙誘って
止まないもの

現世を断ち切れと
夕焼け列車は

音もなく
次から次へと

通り過ぎる
何故か僕は

その景色を
覚えてた

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空の欠片

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