らしさ
大切さんと今宵も1500kmを挟んでの晩酌だった。
離れていても好きな人と飲み合うことはやはり楽しいもの。
良くできたもので、倒れる前までは大酒飲みでヘビースモーカーだった私が、今は完全禁煙(もう4年になる)だし、酒も350ml換算で2杯も飲めば見事に酔っ払うくらいに再調整されている。
で、今宵も2杯目で見事に酔っ払ってしまった訳だ。
NHKの番組のせいか、何故か先程から『らしさ』という言葉が目の前の景色と同じように、頭の中をぐるぐる巡っている。
男らしさ、女らしさ、自分らしさ、あなたらしさ。
『らしさ』って結局のところ何なんだろうか。
例えば性差を表す男らしさ女らしさなんて、長い年月の間に『社会に作られた概念』でしかないはずだ。
メディアや文学やその他いろいろの『作り手や作者』が、自分達のイメージ通りの『男性像』や『女性像』を記し、無意識に植え付け、善し悪しは別にして『巷の認識』を誘導してしまった結果だろう。
時代は変わり、多様性と言う『曖昧さ』が必要な世界になった今。
行き過ぎたフェミニズムには反吐が出るが、いよいよ『らしさ』の姿が霞んでしまった。
酔っ払らいの頭で考える。
結局のところ『らしさ』は、自分の中にある『信念』で良かろうと思うのだ。
拘縮の痛みに負けぬよう、良い気分のままで、大切さんと一緒なタイミングで眠れたなら素敵だな…なんて思える優しい夜だ。
明日の朝も穏やかで優しいものであるように。
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