No.0581

『夕方浪漫』

遺構にも近いよな
古い火の見櫓の
長い影が路地に伸びる

吹き抜ける風は
早くも晩秋の
匂いがしてた

色付く夕陽が
心の奥に響いてしまって
涙止まらなくなったなら

ときには
遠い過去を思い出し
懐かしんでやっていい

通り過ぎた
いくつもの季節

夕方の浪漫に
揺蕩って

いつまでもいつまでも
揺れている

《Newly written》

空の欠片

空を仰ぐ人の図書館です。 更新は終了しています。 気軽に閲覧下さい。 詩以外に雑記もあります。 頭にNo.が付くのが詩です。 それ以外が雑記になります。 https://blog.goo.ne.jp/sorandi4649 https://ameblo.jp/nonacan0820 https://profile.ameba.jp/ameba/nonacan082

0コメント

  • 1000 / 1000