No.0522

『春彼岸』


穏やかな
花曇り

辺りに漂う
線香の匂い

それぞれが
それぞれの想いで

墓標を巡り
花を手向ける

故人はそこには
いないというのに

きっと
墓標が必要なのは

残された側の
心の拠り代だから

空の欠片

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