No.0507
『恋人たちの時間』
春の陽気の砂浜に
五年越しの君と僕
仲睦まじく
肩を寄せ合う若者と
優しく響く波の音
触れ合った指先だけが
僕らの真実
明日はまた
違う空の下
きらきら輝く
水面だけが
静かに僕らを
祝福してた
ほんの僅かな
時間でも
確かに存在した
恋人の時間
空の欠片
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