No.0499

『石橋』


夕暮れの駅前

ロータリーをまわって

ゆっくりと出て行く
東行きのバス

ホームに滑り込んだ列車から
学生の群れが賑やかに降りてくる

僕は変わらずこの街にいて
変わらぬ日々を過ごしてる

そういえば

そろそろ君からの
手紙が届く頃

駅に背を向け
歩き出す

明日も変わらずこの街で

穏やかに暮らす
僕がいる

空の欠片

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