No.0437
『柘榴』
遠い記憶の中に居る
まだ子供だった君と僕
庭の石榴が弾けたら
真っ赤でグロテスクな
甘酸っぱい宝石
誰かが言ってた
人肉の味と
けれど僕らには
やっぱり魅惑的な
食べ放題のおやつ
君はあの日を
覚えているだろうか
空の欠片
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