No.0408

『忘却の夏影』


まるで夏の熱を
忘れないでと言うように

台風が運ぶ
湿気た空気

軽い頭痛と
固まる関節と

忘れるほどの
夏なんてない

それがあるのは
遠い記憶の果てに

雲が生き物みたいに
空を這い回る

私が居たのは
忘却の夏の影

空の欠片

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