No.0397

『いつかのブルームーン』


三日続いた
嵐はなりを潜め

晩夏の夜空に
満月が顔を出す

あの人と見た
ブルームーンは
いつだったか

遠く淡い
記憶の隅で

甘酸っぱく
かすかに揺れた

空の欠片

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