No.0296

『手のひらの上の夏』


誰もいない砂浜
平日の昼下がりは
贅沢すぎる時間

遙か先
真っ白な雲の根っこでは 
空が海に溶けている

どこから流れ着いたのか
拾い上げた瓶はソーダ色

手のひらにのせて
覗いてみたら

夏がぼやけて
逆さに映る 

吹き抜ける風は
潮の匂い

空の欠片

空を仰ぐ人の図書館です。 更新は終了しています。 気軽に閲覧下さい。 詩以外に雑記もあります。 頭にNo.が付くのが詩です。 それ以外が雑記になります。 https://blog.goo.ne.jp/sorandi4649 https://ameblo.jp/nonacan0820 https://profile.ameba.jp/ameba/nonacan082

0コメント

  • 1000 / 1000