No.0015

『陽炎みたいに』


現実と夢の狭間
その中で

陽炎みたいに
揺れていた

俺もお前も
きっとそう

その揺れ幅の
ほんの端が重なった

揺れがおさまれば
夢から覚める

現実を
歩き出す

そこにお前は
もういない

空の欠片

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